もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

籠城ミステリーがすごく斬新「黒牢城」

この小説の中で、討ち取った首を綺麗にしてあげるという女たちの役目が出てくるのだけど、ふと、谷崎潤一郎の「武州公秘話」を思い出した。 黒牢城 (角川書店単行本) 作者:米澤 穂信 KADOKAWA Amazon 首に化粧をほどこすというのを初めて知ったのが、その小…

軽いイラつきを覚えながら旅に出たくなる「ホテル・ピーベリー」

最近読んだ本が立て続けに自分にとってハズレばっかりだったので、本屋さんで見かけた間違いない作者の本を手にとった。 ホテル・ピーベリー<新装版> (双葉文庫) 作者:近藤史恵 双葉社 Amazon 近藤史恵さんの作品は、やはりビストロシリーズが一番好きで、…

襲われる怖さより逃れられない怖さの民俗学的台湾ホラー「呪詛」

アジアのこういう部分好きやなあ 台湾古代色釉薬師仏像タントリック色釉薬師広如来薬剤師仏家祀られた装飾品 SUPERHUA Amazon ネットフリックス配信の話題の台湾ホラー映画、ようやく見た。最強ホラーという前評判がすごかったが、先に見た娘が「怖いけど、…

謎と不気味さ漂う美しさ「ピクニックatハンギングロック」

50年以上前に制作された美しい映画。1900年のオーストラリアで、実際に起こった謎の怪事件をテーマにした物語。 ピクニック at ハンギングロック(字幕版) レイチェル・ロバーツ Amazon 著名人に聞く好きな映画という企画などで、けっこう出てくる率の多い映…