もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

怖すぎる二人「エスター」と「キャリー」

ホラー映画を見てもあまり後を引かない方で、今晩眠れないなんてことはまず無い。しかしこの二人に出会った時は怖かった。彼女たちの顔が脳に張り付きましたね。

 

 

「キャリー」

ブライアン・デ・パルマ監督のファンだったのに、なぜかこれだけは最近まで見てなかった。ということで、リメイク版じゃない古い方。

ホラー映画は進化すると思っているから、昔のホラーは「まあそんな感じだろ」っていうので終わるけど、これは例外だった。

 

宗教狂いの母親に育てられたキャリーは、ちょっと変わった娘。家でも母親に怯え、高校でもいじめられている。いじめの罪滅ぼしにと、クラスメイトの一人が自分の彼氏にキャリーをパーティーに誘うように頼む。始めは相手にしないキャリーだが、次第に自分に自信を持ち始めてパーティーに出席することに。しかしそこで待っていたのは、度を越したいたずらだった…

実はキャリーは秘めた超能力の持ち主であり、この事件が彼女の能力を存分に目覚めさせ、キャリーを復習の鬼とさせることに。

 

エスタ―」

流産による心の苦しみを癒すため、夫婦が孤児院から9歳の女の子を養女に迎える。始めは非の打ちどころのない良い子だった少女エスタ―。ただ時代遅れの服が好きだったり、入浴の際に鍵をかけたりと、奇妙な習慣を持っていることを除けば。

しかしこの奇妙さは、実は恐ろしいエスタ―の本性を表す始まりでしかなかった…ラストで暴露されるエスタ―の想像もしなかった秘密に唖然!

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この二つの物語は、ホラーではあるけれど化け物や殺人鬼がバンバン出てくるものではない。むしろ地味なストーリー展開。しかし目が離せないし、怖い。どんなふうになっていくかは、見ている側がわかっているだけに、最後のクライマックスまでじわじわとした嫌な怖さを味わうことになる。

 なんといっても秀逸なのが、この二人を演じた女優さん。恐怖の源が、主役の少女自身であるだけに、それに魅力がなければコケてしまった可能性もあるんじゃないかと思う。恐怖映画の名作として君臨している理由は、インパクトありすぎる主役の恐ろしさに終始する。

映画を見終わった後でも、ド迫力の演技と恐ろしい表情はしばらく脳裏に焼き付く。映画以外での彼女たちの写真は実にかわいい。まるで別人。それを見てちょっとホッとしたりする。

ホラー映画は何度でも見れる体質だけど、この二人には、できればあまり頻繁には会いたくないって感じです。

 

 

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