もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

主役でもないのに犬のインパクトが強すぎる映画3選

犬がメインの映画は山ほどあります。犬って基本的にいいヤツが多いから、感動系になりますね。もちろん主役張って、文部省推薦映画になりやすい。

 

でも犬も猫も大好きな自分としては、逆に感動して泣きじゃくって、思いっきり後を引くのがしんどいので、わざと見なかったりするのも事実。実話なんかだったりするともう再起不能です。忠犬ハチ公やタロとジロなんて神話です。

 

そんな中、犬が出てくるとも知らずに見た映画で、予想以上に存在感をかもしだしている映画が時々あります。ストーリー覚えてないけど犬は覚えているとか。いっぱいあるのですが、その中でパッと閃いたものをとりあえず3つ挙げてみました。

メンインブラック

 

おなじみウィル・スミスとトミーリージョーンズコンビが最高に面白くて楽しいSFコメディ。宇宙人からひそかに地球を守っている影のエージェントたちを描くおふざけ色満載の映画ですが、特に二人の同僚のパグ犬の存在感がすごい。他の犬に比べて口がとんがっていないせいもあるのでしょうが、本当にしゃべっているようにしか見えない。

 

映画自体当然面白かったのだけど、見終わった後一番印象に残っている場面が、パグのシーンだった。久しぶりに会ったトミーリージョーンズに、「ようK、調子はどうよ」と声をかける場面。この映画は吹替でもいい感じだったのですね。

 

これでもか という作りての意図が見え見えなんだけど、どっぷり思うつぼにはまってしまう、いいヤツ感満載の犬です。

 

マスク

 

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ジムキャリーの世界的出世作といえる名作です。何回見ても笑えます。キャメロンディアスも色っぽいのにいやらしくなくて好きです。

 

その人が持っている欲望を引き出し、それに絶大な力を与える古代の仮面。それがマスク。ひょんなことから手に入れてしまったアニメ好きのいけてない男ジムキャリーが、得意の百面相的顔面演技で、大活躍する。悪者を倒し、おまけに美女も手に入れるというファンタジーコメディ。

 

ジムキャリーだけで腹いっぱいのはずなのに、輪をかけるべきインパクトを持って登場するのが飼い犬の「マイロ」。ジャックラッセルテリアという種類の犬だそうですが、こいつが実にいい味を出して活躍するのですね。利口なのに間抜け感溢れまくり。

もともと狩猟用に改良された犬種だそうで、あのすごいジャンプ力も納得です。そのマイロがなんとマスクをかぶってラストに大活躍。この映画で大人気になったみたいですが、納得。笑わせてもらいました。

 

ジョン・ウィック

 

 

上記はコメディ感のインパクトでしたが、こちらは笑えないインパクト。トラウマになります。犬好きには衝撃的です。

 

キアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックは、完全無欠の殺し屋。引退した後は伝説の殺し屋となっていました。結婚して幸せになるために引退したにも関わらず、妻が病死。孤独と悲しみで立ち直れなくなっていた彼に、唯一希望を与えてくれたのが、妻が亡くなる前に夫に贈ったビーグル犬。こいつがなんともカワイイ~

しかし、マフィアのバカ息子に殺されてしまうのです。見ているこっちもわかってはいたけど、「ギャー」

キレて復活する殺し屋ジョン・ウィックに「いけー!やってまえー!」と盛りあがる。アメリカの映画館では大騒ぎだったかもしれません。

キアヌ・リーヴスのアクションと笑顔をほとんど見せない殺し屋ぶりは、もう言わずもがなのカッコ良さ。でも見た後頭に残ってしょうがないビーグルちゃんのインパクト。

どうだかわいいだろ、どうだかわいそうだろ、たかが犬で…なんて思わないだろ、という作りて側のほくそ笑みをひしひしと感じながらも、悔しいけどどっぷりはまってしまうビーグルちゃんの魅力でした。

 

 

 

間抜けで可愛くて面白い、なんでおまえたちはそんなにイイ奴なんだと言いたくなる犬は、愛すべき人類の永遠の相棒です。