もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

胸糞悪い秀逸ホラー映画

「胸糞悪いホラー映画観ない?」

と誘われたので、基本胸糞悪いのは苦手なのだけど、ホラーなら観なければ、と思って観た。

 

 

評価が高いのが納得の気持ち悪さ。
怖いというより気持ち悪い。

もう画面中に、爽やかさが微塵もない独特の雰囲気が立ち込めていて、最初っからホラー映画です!という空気感がすごい。

また登場人物に美男美女がいないのもすごい。
普通悪と戦う人は美人だし、出てくる子供はやたら可愛い。それが見ていて救いになるが、この映画の場合、みんな気持ち悪い。

お嬢ちゃんも顔が怖い。注目の子役さんらしいけど、メイクで作ってるとはいえ不気味度満点。お母ちゃんの演技も迫力。大口開けての驚き方は並じゃない。

 

 

アメリカのホラーも変わったなあと思う。
昔は、ジェイソンみたいな不死身の化け物がやたらめったら殺しまくるというのが、ホラーの主流として人気があったけど、最近怪談ぽいのが増えてきた。

でもやっぱり宗教絡みが多いけど。これはその宗教絡みを逆手にとったような話。これが宗教だ、みたいな。

ストーリーは思った以上に複雑で、何で?どういうこと?と、展開ごとに引き込まれる。もう一回観て、盛り込まれている伏線を確認したくなるミステリーっぽいタイプのホラー。

確かに胸糞悪いけど、予想以上に面白かったし、誰にも感情移入できない映画なので、後には引きません。

とにかく一番悪いのは婆でしょう。