アラジンのアニメはテレビシリーズまで全部見た。
おなじみのキャラクターたち1人1人の、映画とはまた違った活躍ぶりが楽しい。
ジャフアー以外の悪役も個性的で面白かった。
アラジンの大冒険~アラジン危機一髪~(日本語吹替版) [VHS]
- 発売日: 1995/12/22
- メディア: VHS
中でも、1番印象的なのが、ジャスミンの強さだ。
アクションシーンはもちろんのこと、コミカルな側面や、ちょっとした意地悪や、ジャスミンの存在が非常に魅力的だった。
ディズニーのプリンセスの中でジャスミンが1番好きなのも、きっとこのテレビシリーズのせいだと思う。
このシリーズを見た後で、アニメ映画を見ると正直物足りないくらいだ。
ガイリッチー描く実写版アラジンは、そのジャスミンを強い女として登場させてくれた。
ジャスミンとジーニーに、個性的な人格を持たせたという意図が、確かに感じられる。
男を最高にかっこよく描くガイリッチーならではの王女ジャスミンができあがっている。
強いといっても、アクションに参加したり、変に腕っ節が強かったりするわけではない。
そこが余計にリアルに、現代の女性として描かれている。人の上に立つ女性は難しい。
女性らしい視点を期待なんて、きっとジャスミンには通用しない。「女性らしいって何なの?」と、彼女なら言いそうだ。
ジャスミンに王子様はいらない。だからアラジンがちょうどいい。アラジンには失礼だけど。
経済的にも、精神的にもジャスミンより弱い男がちょうどいい。
心が折れそうな時に、「オレを信じろ」と、時々言ってくれるだけがちょうどいい。