もくれんの映画日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

久々に「怖っ…」と言葉が漏れ出たホラー

最近、自分にとってホラーは、喜びながら、笑いながら見るものになりつつあった昨今。

久々に食い入るように見入ってしまった。

これはなかなかキタぞ。

 

ジェーン・ドウの解剖(字幕版)

ジェーン・ドウの解剖(字幕版)

  • 発売日: 2017/10/04
  • メディア: Prime Video
 

 

解剖室という密閉された空間だけで、この映画のほとんどが終結する。

主要登場人物は二人。ベテラン検死官とその息子。

この二人と共に、見ているこちらも一体の死体と共にこの部屋に閉じ込められる。

 

あるアメリカの田舎町で一家三人が惨殺される事件が起きた。映画は無残な殺人現場を警察が調べる場面から始まるが、目をそむけたくなる遺体が散らばる中で、地下からなぜか半分土に埋まった美しいとさえ言いたくなるような若い女性の遺体が見つかる。

 

家族との関係もわからない身元不明の死体はジェーンドウと呼ばれ、検死官親子の元へ搬送される。

このジェーンドウというのは、ジョンドウの女性バージョンの呼び方で、ジョンドウというのは、日本でいう“名無しの権兵衛”さんと同じ意味の使われ方をする通称。つまり“名無しの権子さん”の解剖という題名ってことになる。

 

で、このジェーンドウの解剖が始まっていくのだが、前半は普通の解剖シーンが淡々とこなされていく段階。普通といっても、内臓系がバンバン出てくるからなかなかの迫力。ちなみにカップラーメン食べながら見ていたんだけど、苦手な人は飲食無しで見た方がいいです。

 

しかし、実際は解剖するごとにおかしな部分がどんどん発見される。死後硬直もしていない、生きているかのように流れ出る血液、何の外傷もないのに損傷している骨や内臓…

不審を抱きながら解剖を進めていく親子だったが、次第に部屋の中で不可思議な現象も起きはじめて…

 

 

 

 

ものすごく怖い化け物や、これでもかあー!という驚かせ方はほぼないのに、じんわりとくる怖がらし方の雰囲気づくりが絶妙。

ラジオから突然流れてくる混線したような童謡みたいな歌、効果的に使われている廊下のカーブミラー、収納されている普通(?)の遺体…

 

突然の停電は画面も真っ暗になり、親子の困惑する声だけが聞こえる。そのうち聞こえてはいけない音が聞こえたりして、パニックになる親子の声…

 

カップラーメンの手が止まり「怖っ…」と思わずつぶやいてしまった。

 

何が起こっているのかまったくわからない怖さ。再び明るさを取り戻した部屋には大人しくジェーンドウが横たわっているだけ。

いったい彼女は何者なのか、結末がどうなるのかまったくわからない状態でどんどん引っ張られていく。

 

結末や彼女の正体がわかってきても、そんなことはまあどうでもいいじゃないかと思えるほど、楽しませてもらえた。

 

映画を観た人、みなさんきっと同じ意見だと思うけど、インパクトが凄くて目に焼き付いてしまうのがジェーンドウの顔。最後まで微動だにしないあの美しい表情…。

 

 

ジェーン・ドウの解剖 [DVD]

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まだまだ何か企んでいそうなジェーンドウに期待してしまう。