ホラーとクライムサスペンスが合体したようなストーリー。
題名そのまま。
ニューヨーク市警の捜査官サーキは、その感の鋭さからレーダーとからかい気味に呼ばれるほど。
そんなサーキと相棒の2人がたて続けに奇妙な事件に遭遇する。
動物園のライオンの檻の中に我が子を投げ入れた母親。
怪奇現象で悩む家族の地下室から発見された男の自殺体。
時おり動物のように暴れだし、DVを繰り返す男。
奇妙ではあるが、さまざまな事件と人の吹き溜まりの街では、起こっても不思議ではない事件。
しかし、これらの出来事に関わるうちに、共通点があることに気づく。
彼等は、イラク戦争に従軍した兵士たちだった…。
これは偶然?彼等に何が起こったのか?
戸惑うサーキの前に現れた神父。
彼が語る心霊的な現象を相手にしなかったサーキだが、
そのうち彼の幼い娘の部屋にも怪奇現象が起きだして…。
信じざるを得ない状況に遭遇していくサーキ。
なぜ自分たちがこんなめにあうのか…。
「それはあんたが持っている感の鋭さ。ヤツラに選ばれてしまった」と神父は語る…。
心霊的な怖さよりも、クライム的な面が強いストーリー展開。
いわゆる悪魔付きの話なんだけど。
設定もそれほどめずらしいものではないし、普通だったら見なかったかもしれない。
ただ、これが実話をもとにした話であるとなると俄然違ってくる。
サーキは実在の捜査官で、自らの体験を本にした「心霊事件ファイル」を元に映画化されたもの。
そう思って見ると、ウソでしょ…
ってことになる。
しかも、イラク戦争なんて大昔の話ではない。
サーキは現役を退いて、現在は本格的に悪魔祓いのお手伝いをしているとか。
それにしても、欧米の悪魔つきって何なんだろう。
憑かれた人のメイクって真っ白でひび割れてて、ドロドロしたもの口から出したりして、基本エクソシストなんだけど。
本当にああいう状態になるのだろうか。
悪魔というものに縁のない神さん仏さん民族にはいまいちピンとこない。
日本人に訴えかけてくる感情は、怖いというより気持ち悪い。
犯罪が心霊絡みであるという事実は、受け入れるかどうかで大きく変わってくる。
ただ単におかしなヤツ、あるいは偶然ということになれば、不思議でも何でもないのかも。この事件も、戦場での異常な経験で精神的にやられてしまったといえなくもない。
信じる信じないは別にしても、とにかく自分は今のところ感が鈍くてよかった。