見たことのある方々のおっしゃるとおり、頭の中が大混乱になる。
理解しようとしているうちに、またひっくりかえされる。
え?! ちょっと待て、えっ!
と、神経細胞フル回転。
その混乱ぶりが快感で実に面白い。
ストーリーが精密さにかける。
どんでんがえし過ぎという声もあるけど、まあ確かにそうだけど、ここまでエンターテインメントしてくれたら、大満足です。自分としては。
ホラーみたいな邦題だけど、れっきとしたサスペンス。
密林で行われた軍のレンジャー部隊の実弾訓練。
鬼軍曹プラス6人の隊員たちが参加したが、帰還するときを過ぎても帰ってこない。
捜索中のヘリが見つけた光景は、わけのわからない光景だった。
一人の隊員が負傷している仲間の隊員を背負い、後から追いかけてきた仲間の隊員と撃ち合っている――いったい何が起こったのか。
3人のうち1人が死亡。1人は重症。無事だったあとの1人はなぜか取り調べにも口を開こうとしない。後のメンバーはどうなったのか?
困った軍に呼び出されたのが、トラボルタ演じるトム。彼は麻薬捜査官であり尋問のプロ。彼の力でそれぞれの関係者が少しずつ供述を始めるが、食い違う内容に戸惑うトムと女性捜査官のオズボーン大尉。
だれが嘘をついて、だれが本当の供述をしているのか――。
ちょっとした言葉のミスから嘘を見ぬいたり、また違う発言が飛び出したりで、事態はどんどんひっくり返っていく。
ミステリーな展開にワクワクするが、ひっくり返り度が早すぎて多すぎて、わけがわからなくなっていく。物語は二転三転どころか何回転もして転がりまくり。
いったいどこに落ち着くのか――
いやいやそう来たかあ~
と、単純に感心しながら映画鑑賞後に「ということは――つまり」と頭を整理しなければならないので、しばらくは動けません。