1985年制作の映画。
舞台はニューヨークのチャイナタウン。
マフィアの内部抗争とそれに関わる市警の刑事の奮闘を描いた映画。
血なまぐさい内容だけど、1980年代のチャイナタウンの雰囲気と、関わるアジアの国や人が古臭くて味があって、変にときめく。
実はミッキーロークという俳優さんが苦手で。
「エンゼル・ハート」や「ナイン・ハーフ」もみたけど(苦手なわりにけっこう見ている)、どうにも合わないというか、好きになれない。
「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」を初めて見たのはテレビだったのだけど、最近数十年ぶりに見直して、この映画にミッキーロークが出ていたのを知ってびっくりした。
ジョン・ローンの映画という印象が強くて、ミッキーロークが完全に記憶から消えていた。
どっちかっていうとミッキーロークが主役じゃないか。
チャイナマフィアのボスが暗殺され、盛大な葬式行列の場面から始まる。
その中で静かに歩を進めるジョン・ローン演じるジョーイ。
若き野心家の彼は、次のボスの座を虎視眈々と狙っていた。
ややこしい内紛が勃発し、観光客など一般人も巻き込まれて死傷する事態に、ニューヨーク市警の刑事ミッキーローク演じるスタンリーがマフィアに闘いを挑む。
二人の戦いにさまざまな人物が巻き込まれ、悲劇的な展開を迎える。
最初に見たときの印象よりも、アクションシーンが少ない映画だった。
しかもスタンリー刑事の恋愛事情がこんなにややこしいことも記憶にないし、おねーちゃんが裸になっていたことも覚えてない。(まあこれはテレビですから当然カットでしょう)
それから、ジョン・ローンがかわいい感じに見えたのが予想外だった。もっと怖い人の印象だったのに。それだけ自分がババぁになったってことか。
記憶の曖昧さに何よりびっくりしたのが、結末。
頭の中の映像でみごとにカットされているシーンがあって、それゆえずーとこの映画のラストは物足りない!と思いこんでいたのだ。
なぜ自分の頭は勝手にワンシーンを消したのか、謎。
しかし、実はテレビがカットしやがったんじゃないかという疑いも持ったりしている。
どっちにしてもちゃんと見てよかった。