もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

パラグアイの大ヒットホラー「モルグ/死霊病棟」

パラグアイのホラーを見た。

 

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深夜の病院、モルグで体験する恐怖の出来事。
定番ともいえる設定は、ホラーとしては安定した怖さが期待でき、おやつ食べながらのんびり見れそうだと思って見ることにした。

 

チャラくていい加減な性格出しまくりの主人公の青年ディエゴは、ひき逃げをしてしまう。自宅で不安にかられていたその夜、病院の夜警の仕事が入る。


交代勤務の警備員に案内されたモルグには、シーツをかぶせられた死体が1人いた。
聞くと、彼はさっき警察が見つけたひき逃げの被害者だという。

まあまあ絶対そうだろ。こいつがいろいろとやってくれるんだな、と期待がかかる。
そして一人になったディエゴに、お決まりの怪奇現象がじわじわと襲い始める。

 

コップが勝手に動いたり、自撮りの背後に変なものが映ったり――。
疑問と恐怖といら立ちでゴチャゴチャになっていくディエゴは、誘われるようにモルグへと入り、そこで恐ろしい目に合うのだが――。

 

この映画、けっこう評価が低い。
でもつくづくホラー映画の評価って人それぞれ度がすごく強いジャンルだと思うので、あまり気にしないで見るのだが、これも嫌いじゃない。

 

というか、ホラーそのものが好きなので、どんなものでも比較的受け入れる耐性ができているんだろうな。

 

ディエゴを撮るカメラワークでは、常にディエゴの背後が気になる。目線が行くのはいつも背後の暗闇。アップで映る人物の後ろでスーとドアが開いたり、何かが横切ったりは死霊館なんかでよく見る場面だけど、そういう緊張感を与えてくれる。

 

お約束どおりいろいろ出てきてくれるんだけど、でもこいつらいったい誰なんだという謎は残る。まあ、病院なんだから、それはいろんな方がいるでしょう。

 

お化け屋敷みたいなもんだな。誰だかわからないものに追いかけまわされるけど、そのシチュエーションが楽しいという。

 

最後まで見させてくれればそれでいい。
特に最後は、なんか別の映画のラストを急に見せられたような感じで、笑ってしまったけども。

 

まあ一つ注文をつけるなら、停電とはいえ部屋が暗すぎて見づらい。
普通こういう場面では、目を背けがちに、ちょっと引き気味で見るのが暗闇シーンなんだけど、「え、何かいるのか?出てるのか?」とかぶりつきで目を凝らしてしまった。

 

ハリウッドでリメイクされるらしいけども、最近ちゃんとリメイクって宣言するだけいいよね。昔は堂々とパクっていらっしゃることもあったけど。