もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

見ず嫌いを克服「ブルースブラザース」は最高

食わず嫌いとか、行かず嫌いとかいろいろあるけど、だいたいにおいて嫌いな理由というのは強いて無かったりする。

「どうせおいしくないに決まってる」とか「絶対つまんない場所だって」とか、まるで濡れ衣のような理由。

そのなかで、嫌いなヤツが好きだから、そいつごと嫌いになった。という理不尽な理由もある。名作「ブルースブラザース」は、自分にとってまさにそれだった。

だって、見たら必然的にそいつのこと思いだすとしたら嫌でしょ。

しかし記念すべき令和元年、ついに克服しました。

 

ブルース・ブラザース [DVD]

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…めちゃくちゃ良かった…

絶対良いに決まってるとは思っていたけど、ここまでアメリカあ~の楽しい映画だとは思ってなかった。

主役の二人は主役でありながら、案内役のようであり、数々のスターたちを引き立てる役目でもあり。けれど、しっかり一番おいしいとこ持っていく存在でもあり。

今のハリウッド映画より、“間” の取り方がなんかいいなあ。わざとらしいのにわざとらしくない。ミュージカル映画のようでミュージカルっぽさをあまり感じない。映画自体が独特なリズムに乗ってるような感じ。だからしんどくない。(名作でもけっこうしんどくなる映画も多い)

関西人の宿命なのか、二人のやりとりを見ていると、独特の“間”が漫才のかけあいのように感じてくる。兄弟ということで、「ミキ」とか「中川家」とか。

 

ブルース・ブラザース [Blu-ray]

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DVDの中に収録されている制作者、出演者たちが語るエピソードがまた楽しくて、本物のパトカーや警察の方々の協力だったというのが、一番驚いた。なんせCGの無い時代、「これどーやって撮ってんの?( ゚Д゚)」という場面は、確実に本物。すごい!スタントたちもすごい!

出演者たちのビッグさもすごい映画だけど、スピルバーグは知りませんでした。

 

エピソードを語る出演者の中に、主役のジョン・べルーシはいない。30代で亡くなっている。原因はやはり…

どうしてかなあ。学ばないなあ。みんな長生きしようよお。天才的でかっこいいじじばばぶりを発揮して、凡人を楽しませてほしいなあ。破天荒ぶりも、「なーんだ薬のせいだったのか」って思うの嫌だしカッコ悪いよ。