見たのか見てないのか曖昧な映画の1つ。
あらすじを読むと、見たような気がするし、マイケル・ダグラスが主演の感じも記憶にあるようなないような――てことでちゃんと見てみることにした。
投資家で成功を収めている富豪のニコラスは、48歳の誕生日に弟コンラッドと久しぶりに再会する。コンラッドは兄に一通の招待状を渡す。それはCRSというゲームに参加する招待状だった。
ちょっとした好奇心からこの会社を訪ね、流れるままに一日がかりの奇妙なテストを受けてしまう。
後日、彼が車で帰宅すると、自宅の前で突然人が落ちてきた。驚いて車から飛び出し駆け寄ったニコラスの眼前に転がっていたのは、ピエロの人形。
ここで唐突に思い出した!やっぱり見たことあるこの映画。というかまさにこの場面を最後に何かの理由でDVDを停止したんだ。急用だったのか、眠気に襲われたのか、まったく覚えていないが。
結果的にいうと見てよかった。なかなか面白い映画だった。
で、映画のストーリーに戻ると、
人形であることに胸をなでおろしながら、これはきっと例のゲームに関する出来事なのだと、ニコラスはピエロ人形を持ち帰る。
まじまじと人形を調べてみるが変わったところはない。しかし、突然誰もいないはずの部屋から彼に話しかける声が聞こえて…。
ここから怒涛のようなわけのわからない出来事が頻発する。最初はゲームだと軽くみていたニコラスだったが、その内容はどんどんエスカレートして過激になり、命まで危険にさらされるはめになる。
いったい何がどうなっているのか、誰が味方なのか、わからない状況で逃げ惑うニコラスだが、視聴者の目線はニコラスと同時進行なので、同じようにわけがわからないまま彼と同行する。
絶対ありえないストーリーだが、エンターテインメント性は極上。
理不尽な状況に追い込まれるニコラスに同情しながら、最後まで見届けないと絶対気になって辞められないストーリーだ。
さすがデビッド・フィンチャー。まさにラストのどんでん返しは、「セブン」の監督であることを納得させてくれる。
1997年公開ということで、かなり以前の映画。どうりでマイケル・ダグラスもショーン・ペンも若い。
どういう理由で停止ボタンを押すことになったのか、定かではないが、これもまた自分にとって人生で見逃さないでよかった映画になった。