もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

2023-07-01から1ヶ月間の記事一覧

「ザリガニの鳴くところ」シンプルだけど濃密な文学ミステリー

小説には無い映画の良さは、その時代の雰囲気を視覚的に楽しませてくれること。1960年代が舞台ということで、レトロなファッションが新鮮だった。主人公が着ているワンピースやシャツの小花柄がかわいい。 ザリガニの鳴くところ (字幕版) デイジー・エドガー…

SFみたいな特殊設定のミステリー「方舟」

しっかり「やられたあ!」感を満足させてくれたミステリー。 方舟 作者:夕木春央 講談社 Amazon 軒並み評価の高い作品だったので、期待値を上げ過ぎないように挑んだが、それでもしっかり楽しませてくれた。 外からの往来が絶たれた状況で事件が起きるクロー…

「完璧な家」でラストはざまあみろという気持ちになる

読んだとたんに「これは絶対映像化されるな」と思ったサイコサスペンス。 完璧な家 (ハーパーBOOKS) 作者:B・A・パリス ハーパーコリンズ・ ジャパン Amazon ジャックとグレース夫妻の家で催されたホームパーティーの場面から物語は始まる。弁護士でハンサム…

じじばば予備軍も要注意の「じじばばのるつぼ」

帯に書かれている「TPO無視時事」「レジで世間話ばば」などの目次だけで、どういう本なのかわかる。しかも群さんのエッセイだ。面白くないわけがない。 じじばばのるつぼ (新潮文庫) 作者:群 ようこ 新潮社 Amazon 予想通り、ちまたに溢れる困ったじじばばや…

こんな凄い80代「インディージョーンズと運命のダイヤル」

ハリソン・フォードのラストインディージョーンズということで、これはぜひ見届けないといけないだろうと、夏休みになる前に早々見に行った。 インディ・ジョーンズと運命のダイヤル (オリジナル・サウンドトラック) Walt Disney Records Amazon 一般的な老…

自分らしく生きていいんだなと感じさせてくれた「アメリ」と「土を喰らう十二ヶ月」の日常

アメリは小ジャレた女性が好きなイメージだったので、絶対合わないだろうなあと思って気になりつつも見なかった。 で、この年になってようやく鑑賞して、それはそれでよかった。 アメリ [Blu-ray] ジャメル・ドゥブーズ Amazon フランス映画は途中で寝てしま…