もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

「バーレスク」という店でおしゃれなショーを見せてもらった

ここ何年か、ディズニー以外のミュージカル映画を見ていない。
嫌いじゃないのに見る気がしなくて。
だからあの「ラ・ラ・ランド」すら見ていない。

 

映画配信でも無意識に素通りしていたのだけど、迫力のある歌声に手が止まった。
もちろん題名は知っていたけども、これも途中で飽きるかなあ~と思いつつ……

 

 

アメリカの田舎町から出てきたアリは、ロサンゼルスにあるラウンジ「バーレスク」のショーに魅せられる。自分もここで歌いたい!と願い、ウェイトレスとして働き始めた。

 

時にはうざがられながらも、辛抱強く経営者であるテスに自分をアピールし続けるアリに、唐突なチャンスがやってきた。

 

不慮の出来事で混乱する舞台、そこでどさくさ紛れに歌い出したアリの歌声は――。

典型的なサクセスストーリーだが、逆に複雑な物語はいらない。
アギレラの迫力ある歌声は、ここんとこ音楽を聴いていなかったから余計に心にしみてくる。

 

バーのショーらしいちょっと下世話でセクシーなダンスは、ダンサーたちの美しい肢体ゆえにおしゃれで見ごたえ抜群。

 

まず重なったのは「シカゴ」
キャサリン・セタ・ジョーンズのカッコよさにしびれた。
だんとつ好きなのは、刑務所の女たちが歌って踊りながら自分の殺人罪を紹介してくれるあの場面。

 

シカゴ

シカゴ

  • Catherine Zeta-Jones
Amazon

 

おしゃれな時代背景と、女のしたたかさを存分にカッコ良くいやらしく見せてくれたあの名作を超えるものは、今のところ自分の中では無い。

 

あれほどのアクの強さはないものの、バーレスクもまた女性がのしあがっていくストーリーとして素直に楽しめた。

 

この映画が見やすかった理由の1つとして、歌とダンスの場面がすべて舞台上のショーであること。会話の途中で唐突に歌い出すミュージカルのパターンではないことが挙げられる。

 

だからミュージカル映画というより、おしゃれなショーを見せてもらったという感じ。
好きななのは、混乱の中歌いだしたアリの歌声に反応して、すぐに演奏を始めてくれたバンドに、アリが歌いながらニコっとほほ笑むところ。ちょっとしたワンカットだけど、なんか素敵だった。

 

男性はミュージカル映画が苦手な人が多いというけれど、自分も男性化してきているということなのか…(・_・;)
いやいや名作を見てないってだけのこと。


バーレスクもう一回見れるな。
シカゴもまた見たくなってきた。
ラ・ラ・ランドも見なきゃ。