もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

キャラクターだけで腹いっぱい!刑事ドラマ感に溢れた「リバー」

1人1人のキャラクターが強烈なので、頭の中で俳優さんとか有名人を当てはめて読んでいくと楽しい。 リバー (集英社文芸単行本) 作者:奥田英朗 集英社 Amazon リバーとは栃木県と群馬県を流れる渡良瀬川。その河川敷で若い女性の死体が発見される。 十年前…

どんな決断をくだすのか「ウーマン・トーキング」

まさに題名どおり女たちが話しているだけの映画、ということでいったいどんな感じなんだろうと見てみた。 ウーマン・トーキング 私たちの選択 ケイト・ハレット Amazon テーマは閉鎖的なコミュニティ、女性蔑視、そして性暴力。重たいテーマ満載でありながら…

繰り返される戦いの虚しさが予想以上にずっしり来た歴史「トロイ」「新少林寺」

世界中戦いだらけで、ほんと心底嫌になりますが。たまたまこの映画を見た直後に、ハマスによるイスラエルへの攻撃が起きて、戦いの虚しさとか、何前年たっても変わらない人の愚かさとか、今この瞬間も歴史の一部であること、トロイや少林寺で死んでいった兵…

ワニの恐怖より日本人にはリアルな恐怖「クロール 狂暴領域」

サメやらワニやらのパニックホラーは、単純明快な食われる怖さ。でもそこにプラスアルファが加わると、見ごたえのあるストーリー展開になる。 クロール ―凶暴領域― [DVD] カヤ・スコデラリオ Amazon 夏に見たロストバケーションは、サメとの戦いもさることな…

眉間にしわ寄せて自給自足に挑むいち子が良い「リトル・フォレスト」

以前に夏秋バージョンを見てから、そのうち冬春バージョンも見なければと思いつつ、月日がたって、今ようやく見た。 リトル・フォレスト 冬・春 三浦 貴大 Amazon 夏秋を見たのが、リアルに夏だったこともあり、案にたがわずいろんなことをしたくなって、い…