もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

楽しかったあ!お腹が空いたあ!「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」

この映画空腹状態で見ると死ぬなぁ。
特にチーズトロトロのサンドや肉好きには。

 

 

有名レストランの料理長だったカールは、自分の作りたい料理を作ろうとして、オーナーと衝突しクビになる。心配した元妻の勧めで妻の故郷マイアミに帰ったカールは、キューバサンドに出会い、一大決心をする。

 

「フードトラックでサンドを売りながらロサンゼルスまで帰る」
陽気な弟子と小学生の息子パーシーが加わり、楽しく美味しい夏休みの人生を変える旅が始まる。

 

とにかく料理が美味しそうという評判は聞いていたが、確かに本当。
肉やこってり系なので、まさにアメリカ。

 

単純なストーリーなんだけど、いろいろとコメディ映画ならではの皮肉は込められている。人気ブロガーの来店に合わせて自分の自慢料理を作ろうとするカールに、オーナーはいつものメニューを作れ!と命令する。

 

悪者に見えるけどオーナーの言うことも間違いではない。客はブロガーだけではない、うちのメニューが好きで来ているお客さんもいるのだ!と。確かにそうだ。

 

Twitterの使い方がわからないカールは、批評家に喧嘩を売ってしまい、大勢のフォロワーを巻き込んだ騒ぎに発展してしまう。SNSの怖さを皮肉っている部分を強調しながらも、この旅を成功に導くきっかけを作っていくのもまた、パーシーが操るSNSなのだ。

 

人によって好みがあるものはとてもむずかしい。料理にしろ、映画にしろ、好きな有名人にしろ、ほんとそれぞれだ。

 

批評家にしろオーナーにしろ、間違っている人は誰もいない。間違いと正しいの線引きは、人の好みや娯楽に関していうならほぼ不可能なのだ。
そんなことをこの映画は教えてくれているような気がする。

 

美味しくて楽しくて、小学生パーシーの働きや活躍はまさにこの映画の主軸なので、子供でも見れそう映画なのだが、アメリカコメディつきものの下品なジョークがやっぱりそこそこ…。

 

ただそれもカラっとはしているんだけど。
またびっくりしたのは、ダスティン・ホフマンやロバート・ダウニーjr、スカーレット・ヨハンソンなんかがサラっと出てくる。特にロバート・ダウニーjrの元妻の元旦那役の変なヤツ度がすっごく気にいった。

 

キャラクターがみんな個性的で面白く、何も考えずに幸せな気分で楽しめる。
この映画もまた、自分らしく生きる生き方、自分ができることって何だろうとか、こんなおばさんでもいろいろと前向きな気分にさせてくれた。