もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

難解すぎる!でもカッコ良すぎる!

あまりにもカッコ良い人が勢ぞろいなので見たのだけど、

あまりにも難しすぎる(;´∀`)

 

裏切りのサーカス スペシャル・プライス [Blu-ray]

裏切りのサーカス スペシャル・プライス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
  • 発売日: 2014/12/02
  • メディア: Blu-ray
 

 

東西冷戦下の時代、ソ連との情報戦を繰り広げていたスパイたち、通称サーカスといわれるイギリスの秘密情報部。

その中に、「モグラ」と言われるソ連と通じるスパイがいるという情報がもたらされる。
仲間の中にいるモグラの発見を命じられたのが、引退したスパイ「スマイリー」ことゲイリー・オールドマン。彼は様々な人たちを訪ね、話を聞き、モグラの存在を暴きだしていく…。

 

派手なアクションもほとんどない、ものすごく地味な映画。しかも音楽がほぼ流れていない。
スマイリーと共に行動しながら頭の中を整理していくが、これがまたすごく難解。まず、誰が誰だか名前を把握することから始まる。

 

がんばって話についていこうとした結果、
「あー、もおー、わからん!」
となるのだけど、見入るところは見入ってしまうし、途中でやめるなんてことはサラサラできない。

 

それに舞台の町並みや小道具やらがいちいちオシャレすぎて…(*^。^*)
加えて、みなさんカッコ良すぎて…(*‘∀‘)

 

引退したカッコ良すぎるおっさんスパイのゲーリー・オールドマン
頭脳派ではなく、汚れ仕事を担うスパイのトム・ハーディ
どこがカッコいいのかわからないんだけど、かっこいいマーク・ストロング
もう文句なしにカッコいいコリン・ファース
このメンバーの中ではひたすら若造に見えてしまうベネディクト・カンバーバッチ

 

で、結局モグラは誰だったのか。
「え、この人だったの?…え、違うの?…え?え?」

 

ものすごく多くの受賞歴があるこの映画。
わからないやつはついてこなくていいよ
って、言われているみたいな置いてきぼり感。

 

これがアメリカ映画だったら、
「うるせーわ!」
という気になるんだけど、
「わからない私がバカです」
と、言ってしまうのはイギリス映画に飲まれる体質だからか。
それとも俳優陣のジェントルマンたちのなせるわざか。

 

悲しいジェイソン・ステイサム

アクション映画は元々見て楽しむ部分が多いので、
長々と聞かせるセリフを主人公がしゃべるというのは少ないと思う。

ハードボイルドな人物だとよけいに口数が少ない。
闘うことが多いジェイソン・ステイサムは、必然的にそんなイメージが強いが、
悲壮感漂うこんな映画には、その寡黙さと眉間に寄せるシワが、より一層悲惨さを募らせる。


ハミングバード(字幕版)

ハミングバード(字幕版)

  • 発売日: 2014/10/02
  • メディア: Prime Video


ジェイソン・ステイサムの映画ということで、
アクションを期待して見た人は、だいたいがっかりするみたいだ。
アクションが少ないだけでなく、この映画は暗い。そして重い。

中東での戦士としての悲惨な経験に苦しむ男が、通常の生活に戻れないままホームレスとして生きている。
ある日、ホームレスを食いものにしている悪党から逃げだし、
たまたま飛び込んだマンションが長期の留守宅だったことをきっかけに、彼の奇妙な闇の生活が始まる。

マフィアに手を貸し、残忍な場面を目の当たりにするときの眉間のシワは、
戦いのシワではなく、苦しみと諦めの複雑な感情を表している。


ハミングバードカフリンクス

ハミングバードカフリンクス

  • メディア: ジュエリー


闇にうごめく中国と、呆れる体制のロシアが生々しい。
感情をあまり出さない主人公だけに、ラスト近くに泣き崩れるシーンが最高に効く。
そして写真の中だけに残る満面の笑顔は、
今までに自分が見た範囲でのジェイソン・ステイサム史上、最高に悲しい。



こんな感じのドーンとくる重い映画は、若い時にみるほうがいい。
後を引く重さに耐える力が心身ともに備わっているから。
そしてきっと心の栄養になるから。
年くうと重さに耐えれる体も心もなくなっていく。だからしんどい。
もうそんなに栄養もいらない。できればあっさりしたものの方がいい。


でも涙腺だけは緩くなるから、パンダの画像見てるだけで涙出てきたりすんのよねえ。

今年のクリスマスはグレムリン2で

今年のクリスマスは一人だったので、スパークリングワインをドン!とテーブルに置いて、テレビをつける。

 

グレムリン(字幕版)

グレムリン(字幕版)

  • 発売日: 2014/07/01
  • メディア: Prime Video
 

 

ケーブルでクリスマス前後にやっていたのは、グレムリンにダイハードてんこ盛り。クリスマスしてるじゃないかあ~と、嬉しくなって24日の「グレムリン2」を楽しむ。もうとにかくクリスマスにあの音楽を聴くだけで楽しくてしかたなくなる。嫌な気分をふっとばしてくれる。

 

一人のクリスマスは寂しいなんて、思うのは独身の頃だけ。結婚するとクリスマスに一人で過ごせるというのは、ものすごく贅沢な時間になる。

 

グレムリン 2 -新・種・誕・生-(字幕版)

グレムリン 2 -新・種・誕・生-(字幕版)

  • 発売日: 2014/07/01
  • メディア: Prime Video
 

 

グレムリンは飽きるほど見たけど、グレムリン2は1回しかみたことがなかった。だから大笑い。断片的にしか記憶になかった。

 

ギズモは可愛いんだけど、ちょっとあざとさがある。今回は、とうより今回もだけど、悪いヤツになった大量のグレムリンたちの悪辣なふざけっぷりが強烈に楽しい。作ってる方もふざけまくって楽しくてしょうがなかったんじゃないかと思ったりする。

 

今回「え、そうだったんだ!」と気づいて大笑いしたのが、ニューヨークの不動産王「クランプ氏」。その巨大なビルの中でグレムリンが暴れまくるのだけど、社長のクランプ氏は、強烈なバカ。

「あはは、バカ~」と何度笑ったことか。でもものすごく愛すべきバカ。映画の中では大統領なんかにならず、ずーと愛すべきバカでいてほしいもんだわ。

 

 

 

 

映画が終わると同時に、ハーフボトルもカラ。楽しいクリスマスでした。

できれば来年も出張してくれ。

ワインヤムヤム。

 

ジャスミンの強さを出してくれてありがとう

アラジンのアニメはテレビシリーズまで全部見た。
おなじみのキャラクターたち1人1人の、映画とはまた違った活躍ぶりが楽しい。
ジャフアー以外の悪役も個性的で面白かった。


中でも、1番印象的なのが、ジャスミンの強さだ。
アクションシーンはもちろんのこと、コミカルな側面や、ちょっとした意地悪や、ジャスミンの存在が非常に魅力的だった。

ディズニーのプリンセスの中でジャスミンが1番好きなのも、きっとこのテレビシリーズのせいだと思う。
このシリーズを見た後で、アニメ映画を見ると正直物足りないくらいだ。

Aladdin [DVD]

Aladdin [DVD]

  • 発売日: 2019/09/10
  • メディア: DVD



ガイリッチー描く実写版アラジンは、そのジャスミンを強い女として登場させてくれた。
ジャスミンジーニーに、個性的な人格を持たせたという意図が、確かに感じられる。

男を最高にかっこよく描くガイリッチーならではの王女ジャスミンができあがっている。
強いといっても、アクションに参加したり、変に腕っ節が強かったりするわけではない。

そこが余計にリアルに、現代の女性として描かれている。人の上に立つ女性は難しい。
女性らしい視点を期待なんて、きっとジャスミンには通用しない。「女性らしいって何なの?」と、彼女なら言いそうだ。

ジャスミンに王子様はいらない。だからアラジンがちょうどいい。アラジンには失礼だけど。
経済的にも、精神的にもジャスミンより弱い男がちょうどいい。
心が折れそうな時に、「オレを信じろ」と、時々言ってくれるだけがちょうどいい。

ほんとはこっちの題名の方が気に入ってる「THE NUN」

 

 

あたりまえのことだけど、映画は映画館で見なければ

と、思わせてくれた映画。

 

 

加えて趣味の合う友達もなかなか側にいないので、

映画館が遠くなった。

「よし、この夏3本は映画館で見るぞ」と目標をたてたとして、

限られた予算なので、その3本をどれにするか選んで、迷って、悩んで、日程合わせしているうちに終わっていたりする。

 

結局もっぱらDVD鑑賞。

というわけで、これを観た時にそういう感想が出たのですね。

予告を何度もみてキャーキャー言ってた、待ちに待ったジェームズ・ワン監督のホラー。しかもあのシスター!(そんなに好きなら映画館行けよ)

 

衝撃だったもんなあ、あのシスター初めて見た時。

今回も多分にサービスしてくれたけど、怖いというより、

「来た来たあー」「出た出たあー」

と喜んでいたので、怖かったというよりは楽しかった。

 

ジェームズ・ワン監督の作りだす怖さは、すごく東洋的なので、元々映画館鑑賞に合っているように思う。

変なたとえだけど、暗闇を懐中電灯よりも提灯で照らしているような。照らしているところが決まっているのではなく、提灯のようにどこみていいのかわからない、ぼんやりとした視点のさまよわせ方をしなければならないのが、すごく不安で怖い。

 

どこから出てくるのかわからない怖さは、どんなホラーでも同じなのだけど、死霊館シリーズは、空間がやけに怖い。

たとえば、今回の死んでいるはずのシスターが座っている場面。あの大きさ!遠すぎてもダメ、近すぎてもダメ、絶妙なあの空間と本体のバランスがちょうどいい。めちゃくちゃギョッとする。

 

東洋的なホラーって、なにも無い空間というものに妙な恐怖を感じる。空間そのものの使い方がうまいのかな。

だから、空間をめいいっぱい感じることのできる映画館での鑑賞が向いているのかも。どこまでが現実世界かわからない『スクリーム』のようなあの空間が。

 

 

 

 

しかしなんといっても、一番怖かったのがメイキング。これがDVDの特典でもあるけど。シスターの女優さん、失礼を承知で言いますが、そのまんま。知らなかったので、ちょっとびっくり。

最近昔のホラーを見直したりしてるけど、CGの無い迫力って独特でいいなあ。今回CGに金かけなくていい分、めいいっぱいセットが大がかりになってたような気がする。これからもいっぱい金かけて作ってください。

楽しみにしてます。

 

 

 

 

 

 

 

「デス・レース」のジェイソン・ステイサム

ざ・アメリカ感炸裂のアクションは、予想通りで嬉しい。

 

 

 

 

ジェイソン・ステイサムを初めて観たのは、「スナッチ」だったので、その後のアクションステイサムが、始めはものすごく不思議だった。

 

でももうすっかり慣れて、名作だろうが駄作だろうが観るのが楽しみ。

今回もしっかりと筋肉見せつけられました。

 

ストーリーは極めて単純で、孤島の刑務所で行われている凶悪犯たちの生死をかけたカーレースに、無理やり参加させられるジェイソン・ステイサムの物語。

 

冒頭、仮面のレーサーが出てくるが、「声がおもいきりジェイソン・ステイサムやん」と思っていたら、なんとそのレーサー死んでしまう。

「あれっ」ってことになるが、結局そのドル箱レーサーの身代わりを要求させられる羽目になるのがジェイソン・ステイサムってことだった。

 

悪役は、刑務所側。味方になる渋いメカのおっちゃんの存在。敵対心むき出しのライバル。ジェイソン・ステイサムに嫌がらせや暴力を働く、いかにもオレたちレースで死にます感いっぱいの凶悪犯たち。助手席に乗る美人ナビ。

このお約束感にあふれた設定がすごく楽しい。

 

 

あまり期待しないで見たからかしれないけど、これは当たりでしたね。

スタローンの映画のリメイクだそうで。

正直この手の映画って、あんまり今まで観なかったので、新鮮な感じ。

なんかマッドマックス観たくなってきた。

ネタバレも宣伝もコレなら許せる

ちょくちょく見ていた映画サイトが、最近ネタバレばっかり載せだしたので、うんざりきて、ここんとこ見てない。

基本、先入観持たずに映画は観たいから、ネタバレどころかCMすら嫌な時がある。反面、「絶対観る!」と最初から決めてる映画が、テレビで宣伝されると「いよいよ来たー」と嬉しくなるけど。 

DVDや映画館で流れる宣伝は、すごい。「これはおもしろそー」と思って、「……」となった映画の多いこと。明るそうで楽しそうだった予告映像が、実際見てみると救いようのない暗い内容だったりしたこともある。

「騙された…」という敗北感。
つくづく予告映像の力って凄い

 

 

 

 

その中で、ネタバレだろうが宣伝だろうが、自分にとって一切関係ないのが「ディズニー」だ。
お気に入りのアニメの実写化の場合、ファンの目は厳しい。けれど、ディズニーの場合、「本物を見せてくれた…」という気分になってしまう。歌って踊る本物のジーニーを見た時には、感動すら覚えた。

まあ、単純な映画に限ってってことになるのかもしれないけど。

先日ようやく観た『メリーポピンズ リターンズ』
これもCMで嫌ほど流れてたけど、そんなこと気にならない。ストーリーや設定をまったく頭に入れてなかったので、本当にリメイクじゃなくてリターンズなんだと知った時には驚いた。

 

 

 

特撮はもう言うに及ばずだけど、エミリーブラントの美しいことったら。まったく気づかなかったんだけど、『クワイエット・プレイス』のお母ちゃんエミリー・ブラントだったんだ。すごい別人…ハリウッドの女優さんてスゴイ…

メリーポピンズという存在を本で知ったのが、小学校の時だったから、その後ディズニーの映画があると知って、ジュリー・アンドリュースのメリーポピンズを初めて観て、「本物だ」と感動。

 

 

メリー・ポピンズ リターンズ/ぶら下がりキーホルダーIKE93

メリー・ポピンズ リターンズ/ぶら下がりキーホルダーIKE93

 

 

 

今回も心の底から単純に楽しめました。アニメの動物たちがいっぱい出てくるシーンでは、ディズニーに親しんでいる人なら納得の「どっかで見たことある」動物たちがいっぱい出てきて、知らず知らずのうちに顔が緩んでるし。

欲を言うなら、一曲くらい前作の名曲が聴きたかったなあ~というのは欲張りでしょうか。