もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

名優たちの演技にうたた寝せずに見れた不倫サスペンス「運命の女」

不倫ものの映画はあんまり見ないのだけど、監督とキャストの顔ぶれとサスペンスということでずっと気になっていた映画。

 

 

エロティックサスペンスという触れ込みであるにも関わらず、さほどエロさを感じなかったのは、個人的に好きなダイアンレインが可愛かったっていうのがあるかも。

 

不倫相手の若いにーちゃんと出会ってから、徐々に狂っていくダイアンレイン演じるコニーの状況がストーリーの主軸になっているので、確かにそういう場面はとても多いが、ナインハーフや危険な情事の方がよっぽどエロく感じる。

 

ダイアンレインの筋肉質を伴ったスタイルの良さが際立っていたからかも。元々ナチュナルなイメージの人だし。

 

前半サスペンス感は全然ない。
本来ならとっくにうたた寝している状況なのに、けっこう見入ってしまったのは、下世話な好奇心プラス、なんといってもダイアンレインとリチャードギアの演技に尽きる。

 

自分が見た映画の中では比較的カッコいい役が多いリチャードギアなので、妻の行動を疑い始める人のよさそうなお父さんの役は違う意味で新鮮で。

 

サスペンス展開に入る後半は、ほぼリチャードギアがどうなってしまうのかという悲壮な展開と演技に息を飲む。

 

しかもいろんな方の口コミにもあるように、可哀想なんだ、この人。
泣きながら絞り出すように妻にぶつける言葉、
「君はファックするためだけに、それだけのために僕と息子を裏切り捨てた」

 

まあ極端な言い方だけども、結局不倫てそれに尽きるからね。いっしょに映画見てご飯食べるだけの不倫てのも無くはないだろうけども。


本人にそんな大げさな気持ちはなくても、バレた時点ですべてを失ってしまうことがあるのは事実。自分と子供の今と将来すべて。

 

この映画は行きつく先の最も悲劇的なパターンを描いているけど、危険な情事のようにホラーめいた展開にもっていかなかったのが、いろんな意味で評価が高いのかも。

 

コニーがラスト近くにある回想をするんだけど、結局それがすべて。この映画のメッセージであるのかもしれない。

 

まあそれにしても、前半はダイアンレインの妻に、後半はリチャードギアの夫の演技に酔わせてもらった。

 

結構長い不倫展開を飽きずに見れたのは、この映画が初めてかもしれない。