もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

そんなにアホだと知らなかった「ダチョウはアホだが役に立つ」

面白いのであっという間に読んでしまいました。

 

 

この先生テレビに何度も出ていらっしゃるそうなんだけど、知りませんでした。テレビあんまり見ないので。

本屋さんで題名の面白さが目に入り、こういう生き物関係にのめりこむ先生方の本が好きなので、迷わず購入した。

 

いきなり関係ない話なんだけど、こういう先生方の本を読むと、本当に研究費に苦労されているのが共通していて、その苦労に頭が下がる。廃材やら100均グッズやらを工夫して何やかんやと手作りしてしまうみなさんに脱帽。
自分の税金がこんな研究に使ってもらえたらどんなにいいだろうと、思ってしまう。

 

で、ダチョウなんだけど、ほんとにアホなんだ。
あんまりかしこそうな顔していないと思っていたけど、家族の顔もわからないくらいアホだとは知らなんだ。

 

子供の頃からダチョウは嫌いではなく、動物園では鳥というより奇妙な生き物的感覚で見ていた。何より首のくねくねがろくろっ首のようだと思っていたら、先生も本の中で、異性へのアピールに首をくねくねさせるのがろくろっ首みたいで気持ち悪い、と同じことをおっしゃっていたので、変なとこ共感できて嬉しかった。
原因はひとえにあの生っちろい首の色だろうな。

 

ワイルドリパブリック ダチョウ 12" 12251

ワイルドリパブリック ダチョウ 12" 12251

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で、コロナにすら対向できる脅威のダチョウ抗体!
閉鎖寸前のダチョウ農園から、驚くべき発見がなされるまでの過程を、楽しいエピソードと共に語ってくれる。

 

この本はダチョウそのものの生体よりも、そこから生まれた抗体と、それにより作られたダチョウマスクについて書かれている。身近にいたダチョウがそんなすごいパワーを持っていたとはほんと驚いた。

 

ダチョウにも驚いたけど、先生が不登校だったことや、鳥に対するのめりこみ具合にも驚いた。ちょっと変な子供に好きなことを続けさせてくれたご両親にも驚いた。

 

ここまで夢中になれるものは持っていないけど、継続は力なりっていうのは、正直自分も年とっていろいろと実感している。

 

夢は見続けていればきっと叶う、とディズニーさんもおっしゃっていたではないか。
でも見続けるには、お金も暇もないのが現実で。


こういう先生方の本を読むたびに、希望を持ったり、切なくなったり、頭が真っ白になったりいろいろな状態になるけれど、間違いなく元気が出る。
これから花粉症の季節だし、ダチョウマスク買おうかな。

 

それにしてもこういう新たな発見とか知ると、いろんな困難を克服するヒントを、地球は人間のまわりにちゃんと散りばめておいてくれてるんだなあと、思う。