もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

警察署の夜勤でたった1人怖すぎる「ラスト・シフト」

聞いたことない映画だったので、
ちょうど寝不足だったこともあって、
「おもしろくなかったらすぐさま寝てやる」という状態で見た。

 

 

閉鎖が決まった警察署。
その最後の夜勤をまかされた新人の女性警官「ジェシカ」
いかにもやる気満々という感じで乗り込んだ。

 

無人の警察署は白々と明るい。
暗闇も無いのに、誰もいないというだけで、もうそれだけで怖い雰囲気満載。

 

怪しいホームレスが入って来たり、奇妙な女性が玄関先でタバコを吸っていたりと、夜勤ならではの不気味さはあるが、相手が人間であればジェシカはしっかり対処できる。
しかし、相手がありえない存在なら――。

 

かかってきた1本の電話は、必死に助けを求める少女のもの。
監禁されているから助けてくれという。
彼女を落ちつかせながら、なんとか居場所を聞き出そうとするジェシカだが、電話が途中で切れたり、少女自身が場所をわかっていなかったりで、なかなかうまくいかない。

 

そして、じょじょに始まっていく怪奇現象。
物音、声、幻覚だかなんだかわからない映像がジェシカを襲う。

 

もう眠気なんかふっとんでいた。
この怖がらせ方、けっこう好きなタイプだ。
ロッカー室で、ジェシカが父親の写真に見入っていて、ふとまわりを見るとロッカーの全部の扉が開いているとか――。

怪奇現象の合い間にかかって来る電話。
ちゃんとした本部からの連絡だったりもするので、その瞬間こちらも現実が戻ってきてホッする。

 

しかしその本部からの電話も、ジェシカのいる警察署に外部から電話がかかってきた痕跡はない…という知らせ。
では少女は何者?

 

それでも助けを求めてかかってくる電話に、なんとか少女を助けようとするジェシカが真面目で健気。
やがて、少女は本当にジェシカのところに救いを求めて――やって来る。

 

実はこの警察署は、拘留されていたカルト教団のリーダーが自殺した場所だった。
エスカレートしていく怪奇現象も彼等にまつわること。出てくるのはこのリーダーと、彼といっしょに死んだ女性たちなんだけど、こいつらなかなかのエグさ。

 

もう限界!と一度は警察署から逃げ出したジェシカだったが――。
彼女は正義の味方すぎた。

 

カルト教団のメンバーとの銃撃戦もあり、始終スピーディーな展開は目が離せない。
とても楽しめたけど、この映画――ラストはなかなかの衝撃です。