もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

SF青春コメディホラーなんでもありの「ザ・スイッチ」

「ハッピー・デス・デイ」の監督がまた楽しませてくれるということで、ワクワクして挑んだ。

 

 

同じ時間を繰り返すタイムループが「ハッピー・デス・デイ」
今回は “入れ替わり”
かわいい女子高生と残忍無比な殺人鬼が入れ替わってしまうというストーリー。


どちらもSFとしてメジャーなテーマだが、目新しいものではないだけにヘタすると単なる二番煎じな印象になってしまう。感動ものになりがちなこのテーマをホラーと笑いに持っていったのが成功かも。

 

プラス、なんといっても絶妙なキャラの描き方。
テーマやストーリーはただの器と化してしまうくらい、それぞれの個性が炸裂する。

 

主人公は当然のこと、友達たちの特異性が抜群。
「ハッピー・デス・デイ」の友人たちはどいつもこいつも笑わせてくれたが、今回は登場人物がそこまで多くないものの、キャラクターの魅力は健在。


「ザ・スイッチ」の主人公は殺人鬼になってしまっているため、女子高生の器である殺人鬼のデカいおっさんと絡み、活躍するのが親友である男女。

 

彼等自ら「黒人とゲイの組み合わせはめずらしい」と言ってしまうこの二人の奔走ぶりが、この映画を持っていく。

 

主人公のミリーちゃんは、くりくりしたかわいい目を存分に活かし、殺人鬼に変貌してからの目力が迫力。ミリーちゃんに惹かれていく青年が、車の中でおっさんといい雰囲気になっていく場面なんかは、単純だけど笑える。

 

この手の映画に小難しい評価はナンセンス。
とにかく一度でも笑えたら、自分の中では評価大!