もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

なんでこれ見てなかったんだろ…獣拳がカッコいい「拳精」

ジャッキーチェンの映画はもうたいがい網羅したかと思っていたが、まだ見てないのがあった。

 

 

1978年制作の映画で、まだジャッキーが若くてかわいい。
酔拳や笑拳の後ということだが、なんで見てないのかわからない。

 

なんせテレビ放送では酔拳蛇拳・笑拳ばっかりやっていたので、実際そればっかり見てた。

 

舞台は少林寺で、冒頭いきなり何かをやらかしたらしく罰を受けているジャッキーから始まる。もうこれですべてこの映画でのジャッキーの立場やら性格やらが理解できる。

 

ある夜、少林寺に強盗が入る。強い僧たちの抵抗もむなしく、大事な秘伝書を盗まれてしまう。この秘伝書は七死拳という殺人技を説いた書物で、あんのじょう盗んだ悪いやつらが、あちこちで暴れ始めた。

 

七死拳に立ち向かえるのは、五獣拳という技。しかしこの秘伝書は紛失していた。そんなある日、隕石が落ちてきて屋敷が損傷する。なんで隕石?地震でいいんじゃないの?と思うが、それ以来奇妙な化け物が屋敷に出没することになる。

 

ああ、宇宙人だったのか、それなら隕石だ。と納得するが、実は彼らは宇宙人ではなかった。じゃやっぱり地震でよかろう。

 

彼らこそ、家の割れ目から出てきた(どういう状況で…こんなところに)、失われていた五獣拳の精霊だったのだ。
ご陽気者で怖いもの知らずのジャッキーは、彼らに気に入られその秘伝を伝授される。後半の戦いに向けてお馴染みの修行が始まっていく――。

 

CGなんかなーんもない時代、精霊たちはモロ人間なのだが、この方々とても良い。
全身真っ白で真っ赤な髪、めでたいカラーも良いが、まったくしゃべらないのがすごく良い。

 

大人しいわけではなく、けっこう悪さもするし、全然かわいくない表情も豊かで妙に引き付けられる。彼らは頭のてっぺんにそれぞれ5種類の獣のお人形を乗せているので、この時期スーパーで見かける鏡餅を思い出していたが、この拳法けっこうかっこいい。

 

虎や竜、蛇などお馴染みともいえる拳法的獣たちなのだけど、動物を手本にしたものってどうしてこんなにかっこよくなるのかね。ジャッキーが繰り出す獣拳にしばし箸をとめて見惚れる。(飯を食いながらの鑑賞だったので)

 

拳法もさることながら、かなり贅沢な戦いぶりで、棒やらトンファーやらも使って存分に楽しませてくれた。

 

うちの娘はアジアのアクション映画にはまりたおしていて、そうすると当然ジャッキーにも出会うわけで、気に入って網羅していくと必然的に過去の作品にさかのぼっていくわけで、でここに行きつき、今回「拳精」のご相伴に預かった。

 

高ーい所から落ちるジャッキーもすごいけど、やっぱり基本的なこの世界が一番好きだなあ。というのは、親子そろっての意見です。