冒頭いきなり瀕死の状態のステイサム。
なんと気絶している間に毒を注射され、死ぬ寸前だった。
彼が生き残る方法はただ一つ、アドレナリンを出し続けること!
冗談みたいな宣伝文句に引きよせられて、笑わせていただこうと視聴しました。
アドレナリンを出し続けるには、つまりゆったりした気分になってはいけないということ。興奮状態を維持し続けなければならない。て、ことで生きるために興奮しまくる。
乱闘、ドラッグ、車での暴走などなど――
やっちゃいけません!と一般的に言われていることをやりまくる。
いっしょに逃げ出すことになった彼女と、人前でやっちゃいけませんと言われていることを平気で群衆の中でやってしまう。仕方ない、死んじゃうんだから。
でもこれが全然エロくない。彼女も「さあ来い!」って感じだし、まわりの人たちもみんな笑ってる。
アクション性はいつものステイサム映画より少なく、コメディなんだろうけど、コメディ感もそこまで強くない。なので爆笑するほどでもない。
ストーリーなんかあってないようなものだから、メッセージ性なんて欠片ほども感じない。なんでステイサムこの仕事受けたんだろと、時々感じる疑問をこの映画でも感じてしまったが、ステイサムじゃなければ、鼻炎スプレー鼻に突っ込んだまま走れないし、バカみたいな場面を眉間にしわ寄せて乗り切れない。
生きるために何でもやって、羞恥心も正義もくそくらえで、カッコよさなんて微塵もないけど、これぞ人の姿といえば姿で。
そんな映画は、あなたでないとできないと思います。カッコいいです、ステイサム。
汚くて、グロさもあって、いろんな薬が飛び交うこの映画は、さすがに子供は見てはいけないだろう。面白かったんだけど、今のところアドレナリン2はまだ見てません。