もくれんの映画と読書日記

趣味のかたよった読書と映画鑑賞の日記です。

孫と遊びたいがために仕事を辞めたいFBIの特殊捜査官「ブラック・ライト」

ここんとこほんわか映画やドラマばっかりみていたので、脳がスピーディーで迫力のあるものを欲しだした。

 

 

今年公開されたリーアム・ニーソンのアクション映画。
リーアム・ニーソンといえば、「トレイン・ミッション」「96時間」の強すぎる只者ではないお父ちゃんのイメージなのだが、しばらくお会いしない間に、強すぎるおじーちゃんになっていた。

見た目ももちろん老けてはいるが、設定そのものが「孫ともっと遊びたいのでFBIの極秘任務の仕事を辞めたい」というおじいちゃん。

 

主人公のトラヴィスは、FBIとはいえ、長官から直に雇われている特殊な存在。彼の仕事はFBIの潜入捜査官に命の危険が迫ったときに彼らを救出するというもの。

 

危険な現場に乗り込んでいく場合もあれば、麻薬にやられた麻薬捜査官を精神的に救いだすという任務もある。

 

そんな彼も孫を溺愛する普通のおじーちゃんで、孫といっしょにいる時間をもっと増やしたいと切望している。

 

そんなある日、いつものように救い出した潜入捜査官のダスティからとんでもないFBIの秘密を聞かされてしまう。

 

逃走しつつマスコミにリークしようとするダスティ。疑問を感じながらもとにかく保護しようとするトラヴィス。しかし、ダスティはトラヴィスの目の前で殺されてしまった。

 

殺した男たちは何者?なぜダスティは殺された?
新聞記者ミラとの関わりにより、疑惑を確信に変えていくトラヴィスはダスティ同様命の危険にさらされることになる。

 

ストーリーは単純明快でアクションメインの映画だろうから、それはそれでいいのだけど、その単純明快さが自分的にはちょっと物足りない。

 

リーアム・ニーソンのアクション映画は、ストーリーが面白い。とえらそうなことをいいつつ、「トレイン・ミッション」と「96時間」しか見てないんだけど。どちらも本人の意図とは関係なくとんでもない事態に巻き込まれていくパターン。

 

丸く治まるんだろうと思いつつも、次どーなる?それからどーなる?と気になって、時間を忘れてのめり込む。今回はそれがない。すべて予想通りに進んでいくという感じ。

 

この孫絶対利用されるぞ、この人物ヤバいぞ、という予想が的中しすぎる。こういう映画の場合、もうストーリーなんざどうでもいい!という、それを補うだけの魅力がほしい。

 

なんで死なない?という常識はずれの強さとか、これCGか?マジか?というような激しすぎるアクションとか、えっ?こいつ実は悪者?という意外性とか。ストーリーの薄さを補う魅力をあまり感じなかった。

 

まあ、頭がほんわかモードから覚め切っていないヤツの勝手な希望かもしれないが。自分としては、リーアム・ニーソンのアクションにはサスペンス感がほしい。

 

おじーちゃんになっても、幾つになっても、どんどん巻き込まれていってほしい。静かにしていたいのに「あー、もう性格的にほっとけない!」といつまでも追い詰められていってほしいのだ。

 

なんて生意気なことをほざいたが、ものすごく高いレベルの上での話です。